サーバル

サーバル Serval

Leptailurus serval (Schreber, 1776)

長い脚と大きな耳で、草むらのネズミを狩る

最終更新:

IUCNLC 低懸念 分類カラカル系統 頭胴長59〜100 cm 体重7〜18 kg

概要

主にサハラ砂漠より南のアフリカの草原や湿地にすむ、脚の長い野生ネコです。体の大きさに比べて脚と耳が大きいのが特徴で、草むらにひそむネズミを音で探し、跳びかかって捕らえます。猫種サバンナは、サーバルと家猫の交配から作られました。IUCN レッドリストでは低懸念(LC)です。

基本データ

学名Leptailurus serval
命名者(Schreber, 1776)
分類ネコ亜科 / カラカル系統 / Leptailurus
階級
頭胴長59〜100 cm
尾長28〜38 cm
体重7〜18 kg
分布アフリカ
生息環境サバンナ・草原・湿地
活動時間薄明薄暮性・夜行性
IUCN レッドリスト LC 低懸念
ワシントン条約附属書II
国内の指定特定動物(動物愛護管理法)

見た目の特徴

頭から胴までが59〜100cm、体重は7〜18kgほどです。脚は細くて長く、後ろ脚は前脚より長くなっています。頭は小さく、大きな耳が頭の高い位置に並び、耳の裏は黒地に白い帯があります。毛は淡黄色から黄褐色で黒い斑点があり、首や肩では斑点がつながって縞になります。尾は短めで、黒い輪と黒い先端があります。

生態

主に明け方や夕方、夜に活動しますが、メスは昼にも動くことが多いとされます。餌の80〜90%はネズミなどのげっ歯類で、ノウサギ、鳥、爬虫類、カエル、魚、昆虫も食べます。獲物に跳びかかるときは水平に1〜4m、高さ1m以上跳ぶこともあり、成獣は止まった状態から高さ3mまで跳び上がれます。妊娠期間は65〜75日ほどで、1回に1〜5頭(多くは2〜4頭)の子を産みます。

分布と生息環境

アフリカの34か国に分布し、中心はサハラ砂漠より南の地域です。熱帯雨林やサハラ砂漠にはいません。2017年の分類では、南部アフリカの L. s. serval、西・中部アフリカの L. s. constantina、東アフリカの L. s. lipostictus の3亜種が暫定的に認められていますが、区分や境界には追加の研究が必要とされています。

丈の高い草原、ヨシ原、湿地、沼地などを好み、水辺や川沿いの環境でよく見られます。

家猫との関係

猫種サバンナは、サーバルと家猫の交配から作られました。最初の1頭は1986年に、オスのサーバルと家猫のメスの間に生まれたとされます。TICA(国際猫協会)は2001年に登録品種として受け入れ、2012年にチャンピオンシップの対象にしました。一方、猫種セレンゲティはベンガルとオリエンタルショートヘアの交配から作られた猫種で、サーバルの血は入っていませんが、見た目がサーバルに似るように作られています。

関係する猫種

ペットとして飼える?

サーバル は野生動物で、ペットとして飼うべき動物ではありません。見た目が家猫に似ていても家庭での暮らしには向かず、多くの国で捕獲や取引が法律や条約で規制されています。野生の姿を知り、すみかの森や草原を守ることが、この動物のためにできることです。

保全状況

IUCN レッドリストでは低懸念(LC)と評価され、個体数は安定しているとされています。一方で、北アフリカの集団は数が少なく、保全が心配されています。湿地の消失、草原の劣化、交通事故、毛皮目的の狩猟や迫害が主な脅威です。ワシントン条約では附属書IIに掲載されています。

発見と記載

1776年、ドイツの博物学者シュレーバーが記載しました。英名の serval は、ポルトガル語で「オオヤマネコ」を意味する lobo-cerval に由来します。サーバル属(Leptailurus)はサーバル1種だけを含む属で、遺伝子の研究から、カラカルやアフリカゴールデンキャットに近い「カラカル系統」の仲間とされています。

豆知識

  • 体の大きさに対する脚と耳の大きさは、ネコ科の中でも特に大きいとされます
  • サーバル属は、サーバル1種だけで構成されています
  • 餌の80〜90%は、ネズミなどのげっ歯類です

よくある質問

サーバルはペットとして飼えますか?

日本では動物愛護管理法の特定動物に指定されており、2020年6月1日から、新たに愛玩目的で飼うことは禁止されています。親のどちらかがサーバルの交雑種も対象になります。動物園などが飼う場合も、都道府県知事などの許可が必要です。

サバンナは、サーバルと家猫の交配から作られた猫種です。1986年に最初の1頭が生まれ、TICA(国際猫協会)で2001年に登録品種となりました。

羽村市動物公園、とべ動物園、京都市動物園など、国内の複数の動物園で飼育されています(各園の公式情報に基づく)。展示の状況は変わることがあるので、訪れる前に各園の情報を確認してください。

IUCN ネコ専門家グループによると、獲物に跳びかかるときは水平に1〜4m跳ぶことがあり、成獣は止まった状態から高さ3mまで跳び上がれます。

参考文献

  1. Serval (Leptailurus serval) IUCN SSC Cat Specialist Group
  2. A revised taxonomy of the Felidae: The final report of the Cat Classification Task Force of the IUCN/SSC Cat Specialist Group Cat News Special Issue 11, 2017
  3. ワシントン条約 附属書(2025年2月7日発効) CITES, 2025
  4. Leptailurus serval Animal Diversity Web
  5. 特定動物リスト 環境省
  6. 特定動物(危険な動物)の飼養又は保管の許可について 環境省
  7. Savannah cat Wikipedia
  8. Serengeti cat Wikipedia
  9. 京都市動物園にサーバルが来園します 京都市動物園, 2025
  10. サーバル 羽村市動物公園