猫が毛づくろいに1日3時間かける理由とその驚くべき効果
グルーミングは猫の生命維持活動
猫カフェで、猫をじっと見てたことありますか?ゆっくり観察してると、気づくことがあります。「あれ、この子、さっきからずっと舐めてるな」って。
前足を舐めて、顔を拭く。お腹を舐める。背中を舐める。尻尾を舐める...延々と繰り返してる。「そんなに舐めて、何してるの?」って思いますよね。
実は、猫って
起きてる時間の30〜50%、1日約3〜4時間もグルーミングに費やしてるんです。すごくないですか?人間で言ったら、起きてる時間の半分を、お風呂と身だしなみに使ってるようなもの。
「そんなに必要?」って思うかもしれないけど、必要なんです。猫にとって、グルーミングは単なる身だしなみじゃない。
生命維持活動なんです。体温調節、清潔維持、ストレス解消...生きるために必要なこと、全部やってるんです。
にゃんこDB事務局が、猫のグルーミング行動の意味と効果について、詳しく、わかりやすく解説します。猫カフェでの観察が、もっと楽しくなりますよ。一緒に、猫の不思議な世界を覗いてみましょう!
グルーミングの基本機能:なぜ舐める?

猫がグルーミングする理由、いくつかあります。一つじゃないんです。
1. 清潔を保つ:お風呂代わり
猫、お風呂入らないですよね。でも、臭くない。むしろ、良い匂いがする。なぜか。グルーミングで、毎日体を洗ってるからなんです。
猫の舌、触ったことあります?ザラザラしてますよね。あれ、
糸状乳頭っていう、小さな突起がたくさんついてるんです。まるで、ブラシみたいな構造。
この舌で舐めると、ほこり、ゴミ、食べかす...全部取れる。効率的なんです。排泄した後も、ちゃんと舐めてきれいにする。だから、猫は清潔なんです。
野生の猫は、狩りをします。獲物に気づかれないように、自分の匂いを消す必要がある。だから、グルーミングで体をきれいに保つ。これ、生存戦略なんです。家猫は狩りしないけど、本能として残ってる。
2. 体温調節:猫のエアコン
猫、暑い日にどうしてるか見たことあります?ハァハァ息してる犬と違って、猫は静かですよね。でも、ずっと舐めてる。
これ、実は体温調節なんです。猫は肉球以外に汗腺がない。人間みたいに、汗をかいて体を冷やせないんです。じゃあどうするか。グルーミング。
唾液を体につけて、その唾液が蒸発する時に、体温を下げる。気化熱ですね。理科で習ったやつ。これで、全身の25〜30%くらいを冷却できるんです。すごい仕組み。
だから、暑い日は特にグルーミングが増えます。「暑いな、冷やさなきゃ」って、せっせと舐めてる。健気ですよね。
3. 血行促進:セルフマッサージ
舌でずっと舐めてると、皮膚が刺激される。これ、マッサージと同じ効果があるんです。
血流が良くなる。リンパの流れも良くなる。新陳代謝が活性化する。全身の健康維持に役立ってるんです。
「猫って、毎日セルフマッサージしてるんだ」って思うと、賢いですよね。人間は、わざわざマッサージ店に行ったり、マッサージチェア買ったりするのに。猫は自分でできちゃう。
グルーミングの心理的効果:心のケア
グルーミングって、体のためだけじゃないんです。心のためでもある。
ストレス解消:落ち着くための儀式
猫、怖いことがあった時、どうしてるか見たことあります?大きな音がしたとか、知らない人が来たとか。
びっくりして、逃げて、隠れて...そして、落ち着いたら、グルーミングを始めるんです。ペロペロペロって。
これ、
転位行動って言います。ストレスを感じた時に、全然関係ない行動(グルーミング)をすることで、心を落ち着かせてるんです。
グルーミングすると、脳内で
エンドルフィン(幸せホルモン)が分泌されます。「あぁ、落ち着く」って感じるんです。人間が深呼吸するのと、同じ効果。
猫カフェで、新しいお客さんが来た後、猫がグルーミングしてたら、「ちょっと緊張したな」って思ってる証拠。温かく見守ってあげてください。
安心感の獲得:母の記憶
子猫の時、母猫が舐めてくれましたよね。全身を、優しく、丁寧に。あの記憶、大人になっても覚えてるんです。
だから、自分でグルーミングすると、あの時の安心感を思い出す。「お母さんに舐めてもらってる」感覚。だから、リラックスできるんです。
寝る前にグルーミングする猫、多いですよね。あれ、「さぁ、落ち着いて寝よう」って儀式。人間が寝る前に歯磨きするのと、同じです。
グルーミングの順序:決まったパターン

猫のグルーミング、よく見てると、順序が決まってるんです。ほぼ全ての猫が、同じ順番。
典型的な流れ:まるでマニュアル通り
1. 前足を舐めて湿らせる
まず、前足をペロペロ。唾液でびっしょりにする。
2. 顔を前足で拭く
湿らせた前足で、顔を拭く。耳の後ろ、ひげの根元、目の周り...丁寧に。人間が顔を洗うのと同じ。
3. 頭から首へ
前足が届く範囲を、きれいにする。
4. 前足と胸
直接舐められる部分。ペロペロ。
5. 腹部と横腹
ちょっと体をひねって、お腹を舐める。
6. 後ろ足と尻尾
後ろ足も舐める。尻尾も、先まで丁寧に。
7. 届かない部分は諦める
背中の真ん中とか、首の後ろとか。どうしても届かない。そこは諦める。または、他の猫に舐めてもらう。
この順序、猫カフェで観察してみてください。ほぼ全員、同じ順番でやってるはず。面白いですよ。
時間帯による違い
グルーミング、いつでもやってるわけじゃないんです。特に多い時間があります。
- 食後:口の周りを念入りに。「ご馳走様」の後の身だしなみ
- 起床後:寝起きの顔を整える。「おはよう」のルーティン
- 活動後:遊んだ後とか。体温調節と、汚れ落とし
- 就寝前:寝る準備。リラックスのための儀式
「あ、今ご飯食べ終わったから、グルーミング始めるな」って予測できます。観察してると、猫の生活リズムが見えてきます。
社会的グルーミング:猫同士の絆

猫って、自分だけじゃなく、他の猫も舐めるんです。これ、すごく大事な行動。
相互グルーミング:仲良しの証
猫カフェで、2匹の猫がお互いを舐め合ってる姿、見たことあります?可愛いですよね。
これ、
アログルーミングって言います。社会的グルーミング。仲が良い証拠なんです。
なぜ他の猫を舐めるか。理由はいくつかあります。
- 親密さの表現:「あなたのこと好きだよ」って伝えてる
- 社会的結束の強化:グループの一員として認めてる
- においの共有:お互いの匂いを混ぜ合わせる。「同じ家族」の証
- 届かない部分のケア:背中の真ん中とか、一匹じゃ届かない。助け合い
猫同士が舐め合ってたら、「あの2匹、仲良いんだな」って思ってください。微笑ましい光景です。
誰が誰を舐めるか:関係性が見える
よく観察すると、気づくことがあります。「いつもAがBを舐めてるな」って。逆は少ない。
これ、関係性を表してるんです。
- 母猫→子猫:保護と愛情。「あなたを守るよ」
- 上位猫→下位猫:支配の表現。「私がボスだよ」
- 同位同士:友情の証。対等な関係
- 猫→人間:愛情表現。「あなたのこと大好き」
猫があなたを舐めてきたら、嬉しいですよね。「仲間だと思われてる」ってことです。ちょっとザラザラして痛いけど、愛情表現だから、受け入れてあげてください。
過剰グルーミング:舐めすぎは要注意
グルーミング、大事な行動です。でも、やりすぎは問題。
舐めすぎると、どうなる?
「うちの猫、最近ずっと同じ場所を舐めてる」「毛が薄くなってきた」こんな症状があったら、過剰グルーミングかもしれません。
症状:
- 脱毛(ハゲができる)
- 皮膚が赤くなる、炎症
- 出血するまで舐める
- 特定の部位(お腹、足など)に執着
痛々しいですよね。でも、猫はやめられない。
原因は何?
過剰グルーミングの原因、いくつかあります。
- 慢性的なストレス:環境の変化、不安、恐怖
- 退屈:刺激が足りない。やることがない
- アレルギー:食べ物、ノミ、ハウスダスト
- 皮膚疾患:かゆい、痛い
- 強迫性障害:精神的な問題
ストレスが一番多い原因です。「落ち着かない」って気持ちを、グルーミングで紛らわせようとしてる。でも、やりすぎて、逆に問題になる。悪循環ですね。
どうすればいい?
まず、獣医師に相談してください。皮膚病とかアレルギーなら、治療が必要。
ストレスが原因なら、環境を見直す。引っ越ししたばかりとか、新しいペットが来たとか、何か変化がなかったか。ストレス要因を取り除く。
遊びの時間を増やすのも効果的。退屈だから舐めてるなら、刺激を与えてあげる。猫じゃらしで遊ぶ、新しいおもちゃを買う、キャットタワーを増やす...工夫してみてください。
グルーミング不足:舐めなくなったら危険
逆に、グルーミングしなくなるのも問題です。
なぜ舐めなくなる?
猫がグルーミングしなくなる理由、いくつかあります。
- 肥満:太りすぎて、体が届かない
- 関節炎:動かすと痛い。だから舐められない
- 口内炎:口が痛くて、舐められない
- うつ状態:元気がない。やる気が出ない
- 高齢:体力がない。面倒くさい
どれも、深刻な問題です。
グルーミング不足の影響
舐めないと、色んな問題が起こります。
- 毛玉が増える:毛が絡まって、ヘアボールができやすい
- 皮膚トラブル:汚れが溜まって、かゆくなる、炎症
- 体臭:臭くなる
- ストレス増加:不快だから、イライラする
「最近、毛がボサボサだな」「なんか臭いな」って思ったら、グルーミング不足かもしれません。
飼い主ができること
猫がグルーミングできないなら、飼い主が助けてあげてください。
- ブラッシング:1日1回、優しくブラッシング
- 濡れタオルで拭く:届かない部分を、拭いてあげる
- 爪切り:自分でできないなら、切ってあげる
- 目やに取り:目の周りをきれいに
特に高齢猫は、人間の手助けが必要。面倒見てあげてください。
猫カフェでの観察ポイント:もっと楽しく

猫カフェに行った時、グルーミングに注目してみてください。面白い発見がありますよ。
どんな時にグルーミングする?
- 来客後:新しいお客さんが来た。ちょっと緊張。落ち着くためにペロペロ
- 遊んだ後:猫じゃらしで遊んだ。興奮した。身だしなみを整える
- 食事後:ご飯を食べた。口の周りをきれいに
- 昼寝前:そろそろ寝よう。リラックスするためにグルーミング
タイミングを見てると、猫の気持ちが分かってきます。
個体差を見つける
猫によって、グルーミングのやり方が違うんです。
- 几帳面な猫:時間をかけて、丁寧に。完璧主義
- 大雑把な猫:ささっと済ませる。適当
- 人前でする猫:お客さんがいても、気にしない。堂々とグルーミング
- 隠れてする猫:人目を避ける。奥に隠れてからグルーミング
性格が、グルーミングにも表れるんです。観察してると、「この子、几帳面だな」「この子、おおらかだな」って分かります。
相互グルーミングを見つける
2匹の猫が、お互いを舐め合ってる瞬間。見つけたら、ラッキー。じっくり観察してください。
「どっちが先に舐め始めた?」「どっちが長く舐めてる?」そういう細かいところを見ると、関係性が見えてきます。楽しいですよ。
人間ができるサポート:愛猫のために

猫のグルーミング、基本的には自分でできます。でも、人間が助けてあげると、もっと良い。
ブラッシングの効果
1日1回、ブラッシングしてあげてください。
メリット:
- 抜け毛が減る:部屋が汚れにくい
- 毛玉予防:ヘアボールができにくくなる
- スキンシップ:猫との絆が深まる
- 健康チェック:しこりとか、皮膚の異常を早期発見
猫も気持ち良さそうにしますよね。ゴロゴロ言いながら。嫌がる猫もいるけど、少しずつ慣らせば大丈夫。
高齢猫への特別なケア
老猫は、グルーミングが下手になります。届かない、疲れる、面倒くさい...色んな理由で。
飼い主がサポートしてあげてください。
- 届かない場所を拭く:背中の真ん中とか、お尻の周りとか
- 優しくブラッシング:力を入れすぎない。痛いから
- 爪切り:伸びすぎると危険
- 目やに取り:自分で取れなくなる
老猫は、特に愛情が必要。手をかけてあげてください。最後まで、きれいでいられるように。
季節とグルーミング:1年の変化
グルーミング、季節によって変わるんです。
春と秋:換毛期
春と秋、猫の毛が大量に抜けますよね。これ、換毛期。
この時期、グルーミングの頻度が増えます。抜け毛を舐めて飲み込む量も、3〜5倍に増える。毛玉(ヘアボール)のリスクが上がるんです。
だから、この時期は特にブラッシングが大事。飼い主が抜け毛を取ってあげると、猫が楽になります。
夏:体温調節メイン
夏、一番グルーミングが多い季節。暑いから、体温を下げるために必死。
唾液を体につけて、蒸発させて、冷やす。ひたすらこれを繰り返す。大変ですよね。
水分補給が大事です。グルーミングで唾液をたくさん使うから、水をよく飲む。新鮮な水を、いつでも飲めるようにしておいてください。
まとめ
猫が毛づくろいに1日3時間もかける理由、分かりましたか?
グルーミングの機能:
- 清潔維持:汚れを取り除く。お風呂代わり
- 体温調節:唾液の蒸発で体を冷やす。エアコン代わり
- 血行促進:皮膚を刺激して、健康維持。セルフマッサージ
- ストレス解消:心を落ち着かせる。リラックス効果
- 社会的コミュニケーション:猫同士の絆を深める。仲良しの証
グルーミングは、単なる身だしなみじゃないんです。
猫の心身の健康を保つ、生命維持活動なんです。
猫カフェで猫を見る時、グルーミングに注目してください。
- どんな順序でやってる?
- どんな時に始める?
- 2匹で舐め合ってる?
- 性格が出てる?
この本能的な行動を観察すると、猫の健康状態や心理状態が見えてきます。「あ、この子、今ちょっとストレス感じてるな」「この2匹、仲良いんだな」って。
猫カフェでの時間が、もっと深く、もっと楽しくなります。
自分で猫を飼ってる方は、グルーミングをサポートしてあげてください。ブラッシング、拭き取り、健康チェック。愛情を持って、手をかけてあげる。猫は、きっと喜びますよ。
猫のグルーミング、奥が深いですよね。見れば見るほど、面白い。これからも、じっくり観察してみてください!
この記事は、にゃんこDB事務局が作成しました。