「猫界のおしゃべり」と称されるほど鳴き声が多く、独特の低い声で飼い主に積極的に話しかける。非常に社交的で人間への愛着が強く、飼い主の後を部屋から部屋へついて回る「ストーカー猫」的な一面を持つ。知能が高く、ドアの開け方やフェッチ遊びを覚える個体も多い。活発で遊び好きだが、一人の時間が長いとストレスを感じやすく、分離不安を起こすこともある。そのため多頭飼いや在宅時間の長い家庭に向く。子どもに対しては比較的寛容で、遊び相手として良好な関係を築ける。ただし気が強くプライドが高い面もあり、自分の要求を大きな声で主張する。特定の一人に強く結びつく傾向があり、「犬のような猫」と表現されることも多い。環境変化への適応力はやや低め。
シャム Siamese
"純青の瞳、タイが生んだ神秘"
にゃんこDB事務局おすすめポイント
おしゃべり好きで甘えん坊、まるで犬のように飼い主に寄り添うシャム。その美しいサファイアブルーの瞳とエレガントな体型は猫好きを魅了し続ける。高い知能と遊び好きな性格で、一緒に過ごす時間が多い家庭に最適。コミュニケーション重視の飼い主にとって、毎日が対話で溢れる最高のパートナーとなるだろう。
基本データ
| 猫種名 | シャム |
|---|---|
| 英語名 | Siamese |
| 原産国 |
タイ
|
| 体重 | 2.5 - 5.5 kg |
| 体型 | オリエンタル |
| 毛の長さ | 短毛 |
| 毛色 | ポイントカラー(シール、チョコレート、ブルー、ライラック) |
| 毛柄 | シール、チョコレート、ブルー、ライラック(CFA基準4色ポイント) |
| 目の色 | サファイアブルーのみ |
| 寿命 | 12–20 年 |
| 認定団体 |
TICA
CFA
FIFe
GCCF
|
性格
特性チャート
特徴
最大の特徴はポイントカラレーション(体の末端部が濃色になる被毛パターン)。これは温度感受性のあるチロシナーゼ遺伝子(cs遺伝子)の作用で、体温の低い末端部でのみメラニンが生成されるため。頭部は長い楔形(ウェッジシェイプ)で、大きな三角形の耳が頭頂から斜め外側に広がる。目はアーモンド形で鮮やかなサファイアブルーが品種標準。体型はオリエンタルタイプで、長くしなやかな胴体、細い脚、長い鞭のような尾を持つ。筋肉質だが骨格は細く、エレガントな印象を与える。被毛はシングルコートで短く光沢があり、体に密着して滑らか。体重に比して見た目が華奢に見えるが、抱くと意外に重みがある。
歴史
タイ(旧シャム王国)を原産とする世界最古の猫種の一つ。14世紀頃に書かれたとされるタイの古文書『Tamra Maew(猫の詩)』にポイントカラーの猫の記述があり、王族や寺院で大切に飼育されていた。西洋への紹介は1878年、バンコク駐在の英国総領事がシャム国王からつがいを贈られイギリスに持ち帰ったのが最初の記録。1884年にクリスタルパレスのキャットショーに出陳され大きな注目を集めた。1906年にCFAで公認登録。当初は丸みのある体型だったが、20世紀後半のブリーディングにより細長い体型・くさび形の顔が標準となった。伝統的体型は「タイ」として2007年にTICAが予備承認。日本には明治末期〜大正期に渡来。
健康面の注意事項
遺伝的にアミロイドーシスのリスクが他猫種より高く、特に肝臓への沈着が報告されている。初期症状は食欲低下・体重減少・黄疸で、定期的な血液検査(肝機能値)が早期発見に重要。PRAは遺伝子検査で保因状態を確認可能なため、ブリーダー選びの際に親猫の検査歴を確認すべき。猫喘息はシャム系に好発し、咳・呼吸困難が見られたら速やかに受診を。年1回の定期健診に加え、心臓超音波検査を3〜5歳以降に推奨。歯周病にもかかりやすいためデンタルケアも重要。ストレスに敏感な気質のため、過剰なグルーミング(心因性脱毛)にも注意が必要。
飼育のコツ
シングルコートで抜け毛が少なく、週1回のブラッシングで十分。ただし皮膚が薄いため寒さに弱く、冬場は室温管理(20℃以上)に注意。活発で運動量が多いため、キャットタワーやおもちゃを豊富に用意し、毎日15〜20分以上の対話的な遊び時間を確保する。知能が高いため知育玩具やクリッカートレーニングも効果的。食事は高タンパク・適正カロリーを心がけ、肥満防止に注意(去勢後に太りやすい)。寂しがりやなので長時間の留守番は避け、多頭飼いを検討するのも良い。ストレス軽減のため、静かで安定した環境と専用の隠れ場所を用意。歯磨きは週2〜3回推奨。
飼育情報
| 価格帯 | 8–22 万円 |
|---|---|
| 適した環境 |
ファミリー向き
多頭飼い向き
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| かかりやすい病気 |
|
人気度・希少性
| 人気ランキング | 世界9位(2024) |
|---|---|
| レアリティ | |
| 知名度 |
豆知識
ポイントカラーは温度感受性のcs遺伝子による。生まれたばかりは全身白く成長とともに末端部から色が発現。
1878年にヘイズ大統領夫人にシャム猫が贈られホワイトハウスで飼われた最初の猫の一つに。
Q&A
「猫界のおしゃべり」と称されるほど鳴き声が多く、独特の低い声で飼い主に積極的に話しかける。非常に社交的で人間への愛着が強く、飼い主の後を部屋から部屋へついて回る「ストーカー猫」的な一面を持つ。知能が高く、ドアの開け方やフェッチ遊びを覚える個体も多い。
シャムの平均寿命は12〜20年です。遺伝的にアミロイドーシスのリスクが他猫種より高く、特に肝臓への沈着が報告されている。初期症状は食欲低下・体重減少・黄疸で、定期的な血液検査(肝機能値)が早期発見に重要。
成猫の体重は2.5〜5.5kgが目安です。体型はオリエンタルタイプです。
注意すべき病気には進行性網膜萎縮症(PRA)、アミロイドーシス、収斂性斜視、肥大型心筋症(HCM)、喘息(猫喘息)があります。遺伝的にアミロイドーシスのリスクが他猫種より高く、特に肝臓への沈着が報告されている。初期症状は食欲低下・体重減少・黄疸で、定期的な血液検査(肝機能値)が早期発見に重要。
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