自宅でできる猫の健康チェック!毎日5分で異常を早期発見する方法
猫は体調不良を隠す名人
「うちの猫、最近ちょっと元気ないかも...」そう思った時には、もう症状が進んでることがあります。猫って、弱みを見せないんです。野生の本能で、「弱ってる」って思われたくない。だから、具合が悪くても、普段通りに振る舞おうとする。
飼い主が気づいた時には、「実はもう2週間前から調子悪かった」なんてこと、よくあるんです。怖いですよね。
でも、大丈夫。
毎日5分、猫をよく観察すれば、小さな変化に気づけるんです。「いつもと違う」って感じる瞬間。それが、早期発見の第一歩。
「どこをチェックすればいいの?」「何が正常で、何が異常なの?」そんな疑問、ありますよね。
にゃんこDB事務局が、自宅で簡単にできる健康チェック方法を、わかりやすく詳しく解説します。難しくないですよ。毎日のちょっとした観察で、愛猫の健康を守れるんです。一緒に学んでいきましょう!
この記事は「観察方法」のガイドです。何か異常を感じたら、必ず獣医師に相談してください。自己判断での治療は危険です。
毎日の基本チェック:これだけは見て

毎日、最低限これだけはチェックしてください。時間にして5分。それだけで、大きな異常に気づけます。
食欲:いつもと同じ量を食べてる?
食欲は、健康のバロメーター。「いつも通り食べてる」なら、たぶん大丈夫。でも、変化があったら要注意。
チェックポイント:
- 食べる量:いつもより明らかに少ない、または多い
- 食べるスピード:ゆっくりになった、または急いで食べるようになった
- 食べ方:片方の歯だけで噛んでる、食べこぼしが増えた
- 好み:急に好物を食べなくなった
「昨日から全然食べない」これは、すぐ病院です。猫は、24時間以上食べないと、肝臓にダメージが出ることがあります。特に太った猫は危険。
逆に、「急に食欲が増えた」のも、実は病気のサインかもしれません。甲状腺の病気とか、糖尿病とか。「たくさん食べるから元気」じゃないんです。
飲水量:お水、たくさん飲んでない?
「最近、水をよく飲むな」って思ったら、注意。腎臓病や糖尿病の初期症状かもしれません。
観察方法:
- 水を入れ替える時、どれくらい減ってるか見る
- 水飲み場の前にいる時間が長くなった
- 何度も水を飲みに行く
正確に測るのは難しいけど、「明らかに増えた」って感じたら、獣医師に相談してください。目安としては、体重1kgあたり50〜60ml/日くらいが普通。でも、季節やフードによっても変わるので、「いつもと比べて」が大事。
排泄:トイレ、ちゃんとできてる?
トイレ掃除の時、よく見てください。おしっこの色、うんちの形。これ、すごく大事な情報なんです。
おしっこチェック:
- 回数:1日2〜4回が普通。多すぎても少なすぎても注意
- 色:薄い黄色が正常。濃すぎる、赤い、透明すぎるは異常
- 量:ゴルフボール大の塊が目安。極端に大きいor小さいは注意
- 行動:トイレで鳴く、何度も入る、いきむのは危険サイン
特に注意:おしっこが全く出ない、トイレで苦しそうに鳴く。これは緊急事態です。すぐ病院へ。尿路閉塞は命に関わります。
うんちチェック:
- 回数:1日1〜2回が普通
- 硬さ:ティッシュでつかめるくらいが理想。下痢も便秘も要注意
- 色:茶色が正常。黒い、赤い、白いは異常
- その他:血が混じる、粘液がある、虫がいる
1日うんちが出ないくらいなら、まだ様子見でも大丈夫。でも、2〜3日出なかったら、病院に相談してください。
活動レベル:いつもと同じように動いてる?
「なんか、今日は大人しいな」「隠れてばっかりいる」こういう変化、見逃さないでください。
観察ポイント:
- 遊び:おもちゃに反応しない、追いかけない
- ジャンプ:高いところに登らなくなった
- 睡眠:ずっと寝てる、または逆に落ち着かない
- 隠れる:ベッドの下、クローゼットに入りっぱなし
- 反応:名前を呼んでも反応が鈍い
猫は1日15〜20時間くらい寝るので、寝てること自体は正常。でも、「いつもより明らかに多い」「起きても動かない」は注意です。
週1回の詳しいチェック:全身を見る
毎日の基本チェックに加えて、週に1回は、じっくり全身を見てあげてください。ブラッシングの時間とか、膝に乗ってきた時とか。
体重測定:数字で記録する
体重、測ってますか?「見た目で分かる」って思うかもしれないけど、意外と分からないんです。特に、ゆっくりした変化は。
測り方:
- キッチンスケールやペット用体重計を使う
- 自分が抱っこして体重計に乗り、自分の体重を引く方法でもOK
- 週1回、同じ曜日、同じ時間に測る
- 記録をつける(ノートでもアプリでも)
注意すべき変化:
- 1週間で5%以上の増減(4kgの猫なら200g以上)
- 1ヶ月で10%以上の増減
- じわじわ減り続けてる(病気の可能性)
- じわじわ増え続けてる(肥満のリスク)
急激な体重減少は、腎臓病、糖尿病、甲状腺機能亢進症、がんなど、色んな病気の可能性があります。気づいたら、獣医師に相談してください。
被毛と皮膚:触って確認
ブラッシングの時、毛だけじゃなく、皮膚も見てください。
チェックポイント:
- 毛艶:ツヤツヤしてる?ボサボサになってない?
- 脱毛:ハゲてる部分はない?
- フケ:白い粉がたくさん出てる?
- 皮膚:赤くなってる、かさぶたがある?
- しこり:触って、変な塊がない?
猫は自分でグルーミングするので、毛が汚れること自体は少ない。でも、グルーミングしなくなると、毛がボサボサになります。これは、体調不良のサイン。口が痛い、関節が痛い、具合が悪い...何かあるんです。
しこりを見つけたら、すぐ病院へ。良性のこともあるけど、悪性腫瘍の可能性もあります。早期発見が大事。
部位別チェック:顔から順番に

顔のパーツ、一つずつ見ていきましょう。ここに異常が出やすいんです。
目:澄んでる?濁ってない?
健康な目:
- 瞳が澄んでる(クリア)
- 左右の瞳孔の大きさが同じ
- 目やには少量(朝起きた時に少しあるのは正常)
- 白目がきれい(猫の白目はあまり見えないけど)
- まばたきが自然
異常のサイン:
- 目やにがたくさん出る(黄色や緑色は特に注意)
- 涙が止まらない
- 目を細めてる、開けられない
- 左右の瞳孔の大きさが違う(緊急)
- 充血してる
- 前足で目をこする
目の異常は、結膜炎、角膜潰瘍、緑内障など、色んな可能性があります。放置すると視力を失うこともあるので、早めに病院へ。
耳:中は見えますか?
猫の耳、意外とチェックしてない人多いんです。でも、けっこう病気になりやすい部分。
健康な耳:
- 耳の中がピンク色
- 耳垢は少量(薄い茶色)
- 匂いはほとんどしない
- 傷や赤みがない
異常のサイン:
- 黒い耳垢がたくさん(耳ダニの可能性)
- 悪臭がする
- 頻繁に耳を掻く
- 首を振る
- 耳が赤く腫れてる
耳ダニは、かゆみがひどいです。猫が苦しんでるので、すぐ病院へ。治療すれば治ります。外耳炎も、放置すると悪化するので、早めの受診を。
鼻:湿ってる?乾いてる?
「猫の鼻は濡れてるのが健康」って聞いたことありますよね。でも、実は寝起きとかは乾いてることもあるので、絶対じゃないんです。
健康な鼻:
- 適度に湿っている
- 色は黒、ピンク、またはまだら(個体差)
- 鼻水が出てない
- 呼吸音が静か
- たまにくしゃみする程度
異常のサイン:
- 鼻水が出る(透明、黄色、血が混じる)
- ずっと乾いてる
- 連続でくしゃみする
- 呼吸の時に音がする(ズーズー、ゼーゼー)
- 鼻血が出る
猫風邪(ウイルス性上部気道感染症)は、くしゃみ、鼻水、目やにが出ます。軽症なら自然に治ることもあるけど、悪化すると肺炎になることも。様子見は2〜3日まで。良くならなかったら、病院へ。
口:臭いは大丈夫?
猫の口の中、見たことありますか?けっこう難しいですよね。無理に開けると嫌がるし。でも、たまにはチェックしてください。
健康な口:
- 歯茎がピンク色
- 歯が白い(黄ばみは少し)
- 口臭は軽度
- よだれが垂れてない
- 普通に食べられる
異常のサイン:
- 歯茎が赤い、腫れてる、出血してる
- 強い口臭(腐ったような臭い)
- 歯石がびっしり
- よだれが多い
- 食べにくそう、口を気にする
歯周病は、猫に多い病気。3歳以上の猫の80%が歯周病って言われてます。放置すると、歯が抜ける、顎の骨が溶ける、細菌が全身に回る...怖いです。
定期的な歯磨き(できれば毎日)と、年1回の歯科チェックをおすすめします。
足と爪:歩き方、おかしくない?

猫の歩き方、よく見てください。「なんか変だな」って思ったら、足や爪に問題があるかも。
健康な足:
- 肉球がしっとり(乾燥しすぎてない、ベタベタしてない)
- 爪は透明〜白っぽい
- 歩き方が自然
- 腫れや傷がない
- 左右対称
異常のサイン:
- びっこを引く(片足だけに体重をかけない)
- 肉球がひび割れてる、出血してる
- 爪が異常に伸びてる、巻き込んでる
- 指の間が腫れてる、赤い
- 爪の色が変(黒い、茶色い)
びっこを引いてたら、どこか痛いんです。骨折、捻挫、関節炎、肉球の怪我...色々考えられます。放置せず、病院へ。
高齢猫は、関節炎が多いです。「歳だから仕方ない」って思わないで。痛み止めで楽になることもあるので、獣医師に相談してください。
行動の変化:いつもと違う?
体に異常がなくても、行動が変わったら要注意。痛みや不快感を、行動で示してるのかもしれません。
食事行動の変化
さっきも書きましたが、食欲は本当に大事。もう一度強調します。
注意すべき変化:
- 急に食べなくなった(24時間以上は危険)
- 逆に、急に食欲が増えた(病気のサインかも)
- 水をやたら飲む(腎臓病、糖尿病の可能性)
- 食べ方が遅い、こぼす(口が痛い?)
- 吐き戻しが増えた(週に2回以上は多い)
トイレ行動の変化
異常のサイン:
- トイレ以外で排泄する(病気?ストレス?)
- 何度もトイレに行くのに、少ししか出ない(膀胱炎?)
- トイレで鳴く(痛みがある)
- 排泄の姿勢が長い(便秘?尿路閉塞?)
トイレの失敗は、飼い主を困らせますよね。でも、怒らないで。猫も困ってるんです。病気のサインかもしれないので、まず病院で診てもらってください。
性格・社会的行動の変化
注意すべき変化:
- 急に攻撃的になった(痛みがある?)
- 過度に甘えん坊になった(不安?体調不良?)
- 隠れて出てこない(怖い?具合悪い?)
- 他の猫を避ける(関係悪化?病気?)
- 遊ばなくなった(元気がない)
「性格が変わった」って感じたら、何か理由があります。環境の変化(引っ越し、新しいペット)かもしれないし、病気かもしれない。様子を見て、改善しなければ、獣医師に相談を。
呼吸のチェック:数えてみて

呼吸、意識して見たことありますか?実は、すごく大事な健康指標なんです。
正常な呼吸
猫が寝てる時に、胸の動きを見てください。1分間に何回呼吸してるか、数えてみて。
安静時の正常値:
- 回数:20〜30回/分
- リズム:規則的(一定のペース)
- 音:静か(ほとんど聞こえない)
- 努力:楽そう(苦しそうじゃない)
- 口呼吸なし(鼻で呼吸)
異常な呼吸
こんな症状があったら、緊急です。すぐ病院へ:
- 呼吸が速い(40回/分以上)
- 口を開けて呼吸してる(犬じゃないのに)
- ゼーゼー、ヒューヒュー音がする
- お腹を大きく動かして呼吸してる(腹式呼吸)
- 舌や歯茎が紫色(チアノーゼ。酸素不足)
呼吸困難は、命に関わります。心臓病、肺の病気、胸に水が溜まってる...色んな可能性。様子を見ずに、すぐ病院へ連れて行ってください。夜間でも、救急病院へ。
体温:熱はない?
猫の正常体温
猫の体温、知ってますか?人間より高いんです。
- 正常:38.0〜39.2℃
- 子猫:やや高め(39℃台も正常)
- 測定方法:肛門に体温計を入れる(一番正確)
- 簡易チェック:耳や肉球を触る(「いつもより熱い」と感じたら)
肛門での測定は、猫が嫌がるので、無理にやらなくていいです。でも、明らかに熱い、またはぐったりしてたら、体温を測って病院に報告すると役立ちます。
発熱は、感染症、炎症、腫瘍など、色んな原因があります。39.5℃以上は異常。40℃以上は危険。すぐ病院へ。
高齢猫の特別チェック:7歳以上は要注意

猫は7歳からシニア。人間でいうと40代くらい。「まだまだ若い」って思うかもしれないけど、健康チェックは念入りに。
認知機能:ボケてない?
猫も、歳をとると認知症になることがあります。15歳以上は特に。
認知症のサイン:
- 夜鳴き(夜中に大声で鳴く)
- 徘徊(目的なく歩き回る)
- トイレの失敗(場所を忘れる)
- 家族を認識しない(じっと見つめる、警戒する)
- 昼夜逆転(昼は寝て、夜に活動)
認知症は治せないけど、進行を遅らせることはできます。獣医師に相談して、サプリメントや環境調整を試してみてください。
関節と運動機能:動きにくそう?
高齢猫の多くが、関節炎を持ってます。でも、猫は痛みを隠すので、気づきにくい。
関節炎のサイン:
- ジャンプしなくなった(キャットタワーに登らない)
- 階段を避ける(一段ずつゆっくり)
- グルーミングが減った(届かない部分が汚れる)
- 動きがぎこちない(起き上がる時にゆっくり)
- 横になる時間が増えた
「歳だから仕方ない」って諦めないで。痛み止めやサプリメントで、楽になることも多いです。獣医師に相談してください。猫の生活の質が上がります。
記録をつける:大事なデータ
毎日の観察、記録してますか?「覚えてる」って思っても、意外と忘れるんです。記録があると、病院で役立ちます。
記録すべき項目
- 体重:週1回測定して記録
- 食事量:「いつもより少ない」とか、ざっくりでOK
- 飲水量:「いつもより多い」とか
- 排泄:回数、色、硬さ。異常があれば詳しく
- 異常行動:「今日、吐いた」「目やにが多い」
- 投薬:薬を飲ませた日時
ノートでもいいし、スマホのメモでもいい。写真を撮るのも良い方法。「この目やに、異常かな?」って思ったら、写真に撮って獣医師に見せる。
アプリも便利
ペット健康管理アプリ、色々あります。体重グラフ、写真保存、投薬アラート、複数猫の管理...便利です。
継続的な記録が、病気の早期発見につながります。「先月から少しずつ体重が減ってた」って気づけるのは、記録があるから。
獣医師に行くタイミング:いつ病院へ?
「これくらいで病院行っていいのかな?」って迷いますよね。でも、迷ったら行く。それでいいんです。
緊急受診が必要:今すぐ病院へ
こんな症状は、1分でも早く:
- 呼吸困難(口を開けて呼吸、苦しそう)
- 意識がない、またはぐったりしてる
- けいれん、ひきつけ
- 大量出血
- おしっこが全く出ない(特にオス猫)
- 交通事故など、明らかな外傷
これらは命に関わります。夜中でも、救急病院へ。
早めの受診推奨:24時間以内に
- 24時間以上、全く食べない
- 繰り返し吐く(1日に3回以上)
- 血便、血尿
- 明らかな痛み(触ると鳴く、隠れる)
- 極端な行動変化(急に攻撃的、全く動かない)
「様子を見よう」と思うかもしれないけど、早期治療が大事。24時間以内に受診してください。
数日以内の受診:様子見は2〜3日まで
- 軽い下痢(でも元気はある)
- 1〜2回の嘔吐(その後は普通)
- くしゃみ、軽い鼻水(でも食欲はある)
- 少し元気がない
軽い症状なら、2〜3日様子を見てもOK。でも、改善しなかったら、病院へ。悪化したら、すぐ行ってください。
「こんなことで病院行って、怒られないかな?」って心配しないで。獣医師は、心配して連れてきてくれる飼い主さんを歓迎します。気軽に相談してください。
まとめ
毎日5分の健康チェック、習慣にしてください。
毎日チェック:
- 食欲:いつも通り食べてる?
- 飲水量:異常に多くない?
- 排泄:トイレ、ちゃんとできてる?
- 活動レベル:元気に動いてる?
週1回チェック:
- 体重測定:増減はない?
- 全身チェック:目、耳、鼻、口、皮膚、足
気をつけるポイント:
- 猫は体調不良を隠す
- 小さな変化も見逃さない
- 記録をつける
- 迷ったら獣医師に相談
- 緊急時は躊躇せず病院へ
愛猫の健康を守れるのは、あなただけです。毎日の観察が、早期発見につながる。早期発見が、早期治療につながる。早期治療が、猫の命を救います。
「いつもと違う」って感じたら、それがサイン。見逃さないでください。あなたの気づきが、猫を救うんです。
難しく考えなくていいです。「今日も元気だね」って、猫を見てあげる。それだけで十分。愛情を持って観察していれば、きっと気づけます。
猫との幸せな時間を、長く続けるために。健康チェック、始めてみてください。
この記事は、にゃんこDB事務局が作成しました。健康に不安がある場合は、必ず獣医師にご相談ください。この記事は医療行為の代替ではありません。