猫の品種別性格ガイド!人気10品種の特徴と選び方のポイント

猫の品種別性格ガイド!人気10品種の特徴と選び方のポイント

猫種図鑑 投稿: 2025年09月20日   更新: 2025年10月09日

品種によって性格は違う

猫カフェでは様々な品種の猫と触れ合えますが、「あの子は人懐っこいな」「この子はちょっと慎重だな」と感じたことはありませんか?

実は品種によって、性格の傾向にはある程度の特徴があるんです。もちろん個体差はありますが、活発な品種、おとなしい品種、甘えん坊な品種など、それぞれの傾向を知ることで、自分のライフスタイルに合った猫選びの参考になります。

代表的な品種の性格と特徴を、詳しく解説していきます。

人気品種TOP10

1. スコティッシュフォールド

折れ耳の天使
スコティッシュフォールドは、その折れた耳が特徴的な品種ですが、性格も本当に愛らしいんです。

とても穏やかで人懐っこく、初めて会った人にもすぐに心を開くことが多い品種です。甘えん坊で、飼い主さんの後をついて歩いたり、膝の上でゴロゴロ言ったり。でも、ベタベタしすぎることもなく、ちょうどいい距離感を保てる賢さも持っています。

遊び好きな面もあり、おもちゃで遊ぶ姿は本当に可愛らしいです。初心者の方にも飼いやすく、子供がいる家庭でも安心して迎えられる品種といえるでしょう。

ただし、折れ耳の子は軟骨の異常を持っている可能性があるので、健康面では注意が必要です。

2. アメリカンショートヘア

バランスの取れた優等生
通称「アメショ」は、性格のバランスが素晴らしい品種です。

活発で社交的な面と、独立心を持つ面の両方を兼ね備えています。遊ぶ時は思いっきり遊び、でも一人の時間も大切にできる。まさに「猫らしい猫」といえるでしょう。

賢くて学習能力も高いので、しつけもしやすいです。また、体が丈夫で健康的な品種としても知られていて、病気になりにくいのも魅力。初めて猫を飼う方にも、多頭飼いを考えている方にも、おすすめできる万能選手です。

銀色の縞模様が美しく、見た目も性格も、まさに「アメリカンドリーム」を体現したような猫ですね。

3. マンチカン

短足の愛されキャラ
マンチカンの最大の特徴は、なんといっても短い足。その愛らしい姿から「猫界のダックスフンド」とも呼ばれています。

でも、短い足だからといって運動が苦手なわけではありません。むしろ好奇心旺盛で活発!短い足でちょこちょこと走り回る姿は、見ているだけで顔がほころんでしまいます

性格は人懐っこくて、甘えん坊。飼い主さんとのスキンシップを大切にし、一緒に遊ぶことが大好きです。他のペットや子供とも仲良くできることが多く、家族の一員として溶け込みやすい品種です。

ただし、足が短いことで腰に負担がかかりやすいので、高い場所からのジャンプには注意が必要です。

4. ラグドール

究極の癒し系
ラグドールという名前は「ぬいぐるみ」という意味。その名の通り、抱っこすると体の力を抜いてだらーんとなる、まさにぬいぐるみのような猫です。

極めて穏やかでおとなしく、鳴き声も小さめ。激しい遊びよりも、飼い主さんのそばでのんびり過ごすことを好みます。抱っこが大好きで、長時間でも嫌がらない子が多いのも特徴。

大型種なので、成猫になると体重が7〜10kgになることも。でも、その大きな体に似合わず、とても優しい性格なんです。子供にも寛容で、多少乱暴に扱われても怒らない忍耐強さも持っています。

「究極の癒し猫」を求めている方には、ぴったりの品種といえるでしょう。

5. ロシアンブルー

気品ある一匹狼
シルバーブルーの美しい被毛と、エメラルドグリーンの瞳が特徴的なロシアンブルー。その神秘的な美しさは、多くの猫好きを魅了してきました。

性格は慎重で繊細。初対面の人には警戒心を示しますが、一度信頼関係を築くと、飼い主さんに深い愛情を示します。「犬のような忠誠心を持つ猫」と言われることも。

とても静かで、ほとんど鳴かない品種としても知られています。アパートやマンションでも飼いやすく、一人暮らしの方にも人気です。ただし、環境の変化にはストレスを感じやすいので、引っ越しなどには注意が必要です。

飼い主さんとの一対一の深い関係を築きたい方に、おすすめの品種です。

6. ノルウェージャンフォレストキャット

北欧の森の妖精
北欧神話にも登場するという、歴史ある品種。長くて豊かな被毛は、厳しい北欧の冬を生き抜くために発達しました。

見た目は野性的ですが、性格はとても穏やかで友好的。大型種ながら、優しくて落ち着いた性格の持ち主です。独立心もありますが、家族との時間も大切にする、バランスの取れた性格です。

賢くて、簡単な芸を覚えることもできます。高い場所が大好きで、キャットタワーの頂上でくつろぐ姿はまさに「森の王者」。寒さには強いですが、夏の暑さは苦手なので、エアコンでの温度管理が大切です。

優雅で気品があり、でも親しみやすい...そんな魅力的な猫です。

7. ブリティッシュショートヘア

英国紳士の風格
まるでテディベアのような丸い顔と太い首が特徴的なブリティッシュショートヘア。「不思議の国のアリス」のチェシャ猫のモデルといわれています。

性格は、まさに英国紳士。落ち着いていて、騒がしくすることはほとんどありません。独立心が強く、必要以上にベタベタすることもなく、適度な距離感を保ちます。

でも、決して冷たいわけではありません。静かに飼い主さんのそばにいて、さりげなく愛情を示してくれます。あまり抱っこは好きではありませんが、隣に座ってくれることで、十分な愛情表現をしてくれるタイプです。

落ち着いた大人の猫を求めている方に、ぴったりの品種といえるでしょう。

8. メインクーン

穏やかな巨人
「ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)」の愛称を持つメインクーンは、世界最大級の猫として知られています。成猫で10kg以上になることも珍しくありません。

でも、その大きな体に反して、性格はとても温和で友好的。「犬のような猫」と呼ばれることもあり、飼い主さんについて歩いたり、呼べば来たり、投げたボールを取ってきたりすることも。

賢くて優しく、子供や他のペットとも仲良くできます。大きな体で小さな子供を優しく見守る姿は、まるで守護神のようです。

成長がゆっくりで、完全に成猫になるまで3〜4年かかります。その分、長く子猫のような可愛らしさを楽しめるのも魅力の一つです。

9. ペルシャ

猫界の王様
長い歴史を持ち、「猫の王様」と呼ばれるペルシャ。その豪華な長毛と、つぶれたような顔が特徴的です。

性格は極めておとなしく、のんびりしています。運動量も少なく、一日の大半を寝て過ごすことも。静かで落ち着いた環境を好み、騒がしい場所は苦手です。

ただし、その美しい被毛を保つには毎日のブラッシングが欠かせません。目やにも出やすく、こまめなケアが必要です。また、鼻が短いため呼吸器系の問題を抱えやすいという健康面での注意点もあります。

手間はかかりますが、その分、深い愛情を注げる方には最高のパートナーになるでしょう。

10. シャム猫

おしゃべりな貴族
タイ王室で飼われていたという歴史を持つシャム猫。スレンダーな体型と、顔や耳、足先が濃い色になるポイントカラーが特徴です。

とても活発で社交的、そして何よりおしゃべり!飼い主さんに話しかけるように鳴き、返事をすると会話が成立することも。賢くて、犬のように芸を覚えることもできます。

甘えん坊で、飼い主さんとの絆を大切にします。ただし、要求が多く、構ってもらえないとストレスを感じやすい面も。一人の時間が長い家庭には向いていないかもしれません。

個性的で魅力的な、まさに「猫らしくない猫」といえるでしょう。

性格別分類

活発な品種

運動大好き!エネルギッシュな猫たち
猫にも運動が大好きな品種がいます。これらの品種を飼う場合は、十分な運動スペースと遊ぶ時間の確保が必要です。

ベンガルは、ヒョウのような美しい模様を持つ野性的な品種。とてもエネルギッシュで、高い場所に登ったり、水遊びをしたりすることも大好きです。

アビシニアンは、「猫界のアスリート」と呼ばれるほど活発。好奇心旺盛で、家中を探検して回ります。

オシキャットも野生的な外見通り、とてもエネルギッシュ。たくさん遊んであげられる時間がある方におすすめです。

これらの品種は、運動不足になるとストレスを感じやすいので、キャットタワーやたくさんのおもちゃを用意してあげましょう。

おとなしい品種

静かで穏やかな癒し系
マンションや集合住宅でも飼いやすい、静かでおとなしい品種もたくさんいます。

ラグドールペルシャは、その代表格。ほとんど鳴かず、激しい運動もしません。

エキゾチックショートヘアは、ペルシャの短毛版のような品種で、同じくおとなしい性格。セルカークレックスのくるくるした被毛の下には、穏やかな性格が隠れています。

バーマンも、「聖なる猫」と呼ばれるだけあって、落ち着いた性格の持ち主です。

これらの品種は、静かな環境を好む方や、激しい遊びが苦手な方に向いています。

甘えん坊な品種

いつも一緒にいたい!愛情深い猫たち
飼い主さんとべったり過ごしたい、甘えん坊な品種もいます。

スコティッシュフォールドラグドールバーミーズは、飼い主さんの膝の上が大好き。

トンキニーズは、シャムとバーミーズのミックスで、両方の甘えん坊な性質を受け継いでいます。デボンレックスは、「プードル猫」とも呼ばれ、飼い主さんにぴったりくっついて離れません。

これらの品種は、在宅時間が長い方や、猫とたっぷりスキンシップを取りたい方におすすめです。

独立心が強い品種

一人の時間も大切にする大人な猫たち
必要以上にベタベタせず、適度な距離感を保てる品種もいます。

ロシアンブルーブリティッシュショートヘアシャルトリューは、飼い主さんを愛していても、ベタベタしすぎません。

ターキッシュアンゴラコラットも、独立心を持ちながら、必要な時には甘えてくる、バランスの取れた性格です。

これらの品種は、お留守番が多い家庭や、猫との適度な距離感を求める方に向いています。

日本猫の性格

三毛猫

気まぐれな女王様
三毛猫は遺伝的な理由から、ほぼ全てがメス。そのせいか、気が強くてマイペースな子が多いといわれています。

賢くて、自分の要求を通すのが上手。でも、甘える時はとことん甘えてくる、ツンデレな魅力があります。個性的で、飼い主さんを飽きさせない、魅力的な猫です。

黒猫

見た目と違って甘えん坊
黒猫は不吉...なんて迷信は大嘘!実はとても人懐っこくて甘えん坊な子が多いんです。

賢くて友好的、初対面の人にもすぐに慣れることが多いです。黒い毛色のせいで表情が読みにくいと思われがちですが、よく見ると表情豊かで、感情がストレートに表れます。

白猫

気品ある美猫
真っ白な被毛を持つ白猫は、繊細で慎重な性格の子が多いといわれています。

気品があって、少し神経質な面も。でも、信頼した相手には深い愛情を示します。青い目の白猫は聴覚に問題を持つことがあるので、健康面では注意が必要です。

キジトラ

野性味あふれる日本猫の代表
日本で最も多い柄といわれるキジトラ。野性的で活発な性格の子が多いです。

最初は警戒心が強いですが、慣れると甘えん坊になることも。ギャップ萌えを楽しめる、魅力的な猫です。

茶トラ

みんなに愛されるおっとりさん
茶トラはおっとりして食いしん坊な子が多いといわれています。特にオスの茶トラは、甘えん坊で人懐っこい性格の子が多く、「茶トラ男子」として人気です。

友好的で、他の猫やペットとも仲良くできることが多い、愛されキャラです。

初心者向け品種

飼いやすさで選ぶなら

健康で性格が安定している品種がおすすめ
初めて猫を飼う方には、以下の品種がおすすめです。

アメリカンショートヘアは、健康で性格のバランスが良く、初心者でも飼いやすい品種の代表格。スコティッシュフォールドも、穏やかで人懐っこく、初心者向き。

ラグドールは、おとなしくて扱いやすいので、猫の扱いに慣れていない方でも安心。日本猫(雑種)も、丈夫で飼いやすく、個性豊かで楽しいです。

マンチカンも、愛らしい見た目と性格で、初心者の心を掴みます。

これらの品種は、特別なケアが少なく、性格も安定しているので、猫との生活をスムーズに始められるでしょう。

上級者向け品種

特別なケアと覚悟が必要

手間と愛情をたっぷり注げる方向け
猫飼育に慣れた方でないと難しい品種もあります。

ペルシャは、毎日のブラッシングが必須。怠ると毛玉だらけになってしまいます。スフィンクスは無毛なので、皮脂の手入れや体温管理が大変です。

シャムは要求が多く、構ってもらえないとストレスを感じます。ベンガルは運動量が膨大で、十分な遊び時間を確保できないと問題行動につながることも。

サバンナは、サーバルキャットの血を引く品種で、野性的すぎて一般家庭では飼育が困難です。

これらの品種は、覚悟と愛情を持って飼う必要があります。

選び方のポイント

ライフスタイルに合わせた選択を

無理のない選択が、猫も飼い主も幸せにする
猫を選ぶ時は、見た目だけでなく、以下の点を考慮しましょう。

住環境:狭い部屋なら運動量の少ない品種、広い家なら活発な品種も可能です。

在宅時間:留守が多いなら独立心の強い品種、在宅時間が長いなら甘えん坊な品種も良いでしょう。

家族構成:子供がいるなら寛容な品種、高齢者なら穏やかな品種がおすすめ。

他のペット:多頭飼いなら社交的な品種を選びましょう。

経済力:医療費や食費、ケア用品など、品種によってかかる費用も違います。

無理のない選択が、長く幸せな猫との生活につながります。

まとめ

猫の品種による性格は、確かに傾向があります。スコティッシュフォールドやラグドールは穏やかで初心者向け、ベンガルやアビシニアンは活発で運動量が必要、ロシアンブルーは慎重で一人暮らし向き...それぞれに特徴があります。

でも、忘れないでください。これらはあくまで傾向であって、個体差があることを。品種の特徴は参考程度に考え、実際に会ってみて、その子の個性を感じることが大切です。

日本猫も素晴らしい選択肢です。茶トラのおっとりさん、三毛猫の個性派、黒猫の甘えん坊...雑種だって、世界に一つだけの個性を持っています。

大切なのは、あなたのライフスタイルに合った猫を選ぶこと。そして、どんな品種でも、愛情を持って接すれば、必ず素晴らしい家族になってくれます。

品種選びは、猫との幸せな生活の第一歩。じっくり考えて、運命の子を見つけてくださいね。


この記事は、にゃんこDB事務局が作成しました。

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