猫カフェスタッフが教える、猫と仲良くなる15のコツ

猫カフェスタッフが教える、猫と仲良くなる15のコツ

猫カフェ情報 投稿: 2025年10月14日   更新: 2025年10月31日

猫カフェスタッフが教える、猫と仲良くなる15のコツ

プロが実践する猫との信頼関係の築き方

毎日何十匹もの猫たちと接している猫カフェスタッフ。「なんであの人だけ、猫が寄っていくんだろう?」って思ったことありませんか?

実は、プロのスタッフたちは、猫の性格を見抜き、短時間で信頼関係を築く特別なテクニックを持っているんです。でも、そのテクニックは決して難しいものではありません。ちょっとしたコツを知っているだけ。

今回は、現役の猫カフェスタッフへの取材をもとに、誰でも実践できる「猫に好かれるコツ」を大公開します!次に猫カフェに行く時、きっとあなたも猫に囲まれる人になれますよ。

初対面の猫との接し方

コツ1:猫式の自己紹介をマスターする

人間同士なら、初対面は「はじめまして!」ですよね。でも、猫の世界は違います。

猫の世界では、初対面の挨拶は「匂いの交換」から始まるんです。これをマスターすれば、猫との距離がぐっと縮まります。

猫式挨拶の手順:
  1. 人差し指を差し出す:猫の鼻先15cmくらいの位置に
  2. 猫が近づくのを待つ:決して追いかけない(これが一番大事)
  3. 匂いを嗅がせる:猫が満足するまでじっと待つ
  4. ゆっくり手を引く:急な動きは禁物

スタッフの声:「猫が指の匂いを嗅いで、頬を擦り付けてきたら合格のサイン。これをスキップすると、いつまでも警戒されます」
コツ2:アイコンタクトの極意

目を見つめる。これ、人間同士なら親愛の証ですが、猫にとっては違うんです。

猫の世界では、じっと見つめる=威嚇。だから、猫とのアイコンタクトには特別な作法があります。

猫とのアイコンタクト作法:
  • ゆっくりまばたき:「敵意はないよ」という合図
  • 半目で見つめる:リラックスしている証拠
  • じっと見つめない:これは威嚇と受け取られる
  • 目を細める:親愛の情を示す猫語

プロのテクニック:「目が合ったら、ゆっくり3秒かけてまばたきします。猫もまばたきを返してくれたら、心を開いてくれた証拠なんです」

コツ3:声のトーンを使い分ける

猫は、人間の声のトーンにとても敏感です。

猫が好む声の特徴:
  • 高めの声:安心感を与える
  • ゆっくりした話し方:落ち着きを感じさせる
  • 一定のリズム:予測可能で安心する
  • 小さめの音量:大声は脅威と感じる

実践方法:
  • 名前を呼ぶとき:「◯◯ちゃ〜ん」と語尾を優しく伸ばす
  • 褒めるとき:「いい子だね〜」と優しく
  • 遊びに誘うとき:少し弾んだ声で

猫の心を掴む撫で方

コツ4:黄金の撫でスポットを知る

猫にも、「ここを撫でられると気持ち良い」という場所があります。

猫が喜ぶ場所ランキング:
  1. おでこから頭頂部:最も安全で気持ち良い場所
  2. 頬から顎の下:フェロモン腺があって安心する
  3. 耳の後ろ:自分では掻けない場所だから
  4. 首の後ろ:母猫に運ばれた記憶で安心
  5. 背中の上部:安定感のある場所

絶対に避けるべき場所:
  • お腹(防御本能が働く急所)
  • 足先(敏感すぎて嫌がる)
  • しっぽ(神経が集中している)
  • ひげ(重要な感覚器官)

コツ5:撫でる強さとリズムをマスターする

撫で方にも、プロのテクニックがあるんです。

プロの撫で方テクニック:
  • 圧力:猫が頭を押し付けてくる強さに合わせる
  • 速度:1秒に1回のゆっくりしたストローク
  • 方向:毛並みに沿って、頭から背中へ一方向に
  • 時間:猫が満足するまで(猫が離れたらストップ)

スタッフのコツ:「猫の呼吸に合わせて撫でると、よりリラックスしてくれます。猫の呼吸をよく観察してみてください」

遊び方の極意

コツ6:おもちゃの使い方で獲物を再現する

猫じゃらしをただ振り回しても、猫は興味を持ちません。大切なのは、獲物の動きを再現すること。

獲物の動きを再現する:
  1. 小動物モード:素早くカサカサと地面を動く(ネズミのイメージ)
  2. 鳥モード:ひらひらと空中を舞わせる(小鳥のイメージ)
  3. 虫モード:地面を這うように動かす(昆虫のイメージ)
  4. 死んだふり:急に動きを止める(これが効果的!)

プロの技:「おもちゃは猫の視界の端でチラチラ動かすのがコツ。真正面で動かすと、逆に興味を失うんです」

コツ7:遊びのタイミングを見極める

猫にも、「今は遊びたい」「もう疲れた」というサインがあります。

猫が遊びたいサイン:
  • 瞳孔が丸く大きくなる
  • しっぽの先だけをパタパタ動かす
  • 低い姿勢で構える
  • 何かを追う目つきになる

遊びを終えたいサイン:
  • あくびをする
  • 毛づくろいを始める
  • その場を離れる
  • 座り込んでじっとする

これらのサインを見逃さないことが大切です。

性格タイプ別アプローチ法

コツ8:臆病な猫との接し方

人見知りの激しい猫、いますよね。でも、この子たちと仲良くなれた時の喜びは格別です。

信頼を得るステップ:
  1. 存在に慣れてもらう:同じ空間にいるだけで十分
  2. 間接的な関わり:おやつを置いて離れる
  3. 並行遊び:隣で本を読むなど、猫を意識しない行動
  4. 受け身の姿勢:猫から来るのをひたすら待つ

スタッフの経験:「臆病な子ほど、一度心を開くと甘えん坊になることが多いです。時間はかかりますが、その分深い絆ができますよ」
コツ9:やんちゃな猫との付き合い方

エネルギーが有り余っている猫。この子たちには、しっかり発散させることが大切。

エネルギーの発散方法:
  • 激しい遊びで満足させる
  • 上下運動を取り入れる(ジャンプさせる)
  • 知恵を使う遊び(隠したおもちゃを探させるなど)
  • クールダウンの時間を必ず作る

注意点:「興奮しすぎたら一旦クールダウン。手で直接遊ぶと、噛まれたり引っかかれたりするので、必ずおもちゃを使いましょう」

コツ10:高齢猫との優しい時間

シニア猫には、特別な配慮が必要です。

シニア猫への配慮:
  • ゆっくりとした動き(急な動きは避ける)
  • 優しいタッチ(力加減に注意)
  • 長時間の昼寝を邪魔しない
  • 無理に遊ばせない

ポイント:「高齢猫は、隣に座って静かに過ごすだけで満足してくれます。一緒にいる時間そのものが、彼らにとっての幸せなんです」

上級テクニック

コツ11:猫語を話してみる

これ、実は効果絶大なんです。

猫の鳴き声に返事をする方法:
  • 猫が「ニャー」と鳴いたら→「ニャー」と返す
  • トーンを真似る(高さも長さも)
  • リズムを合わせる
  • 会話のキャッチボールを楽しむ

効果:「猫は返事をしてくれる人間を特別視します。『この人は自分の言葉が分かる』と認識するんです」

コツ12:猫じゃらしを使わない遊び

おもちゃがなくても、遊べます。

身の回りのものを活用:
  • 紙をくしゃくしゃに丸める(音が好き)
  • ペンライトの光を動かす(追いかける)
  • 髪ゴムを軽く飛ばす(危険なので見守り必須)
  • ティッシュをひらひらさせる

コツ13:猫マッサージのプロ技

猫にもツボがあるんです。

ツボを刺激する:
  • 頭頂部:百会(ストレス解消効果)
  • 肩甲骨の間:緊張緩和
  • 尻尾の付け根:快感スポット(ただし好みが分かれる)

力加減:「人間が気持ち良いと感じる3分の1の力で十分。優しく、ゆっくりと」

避けるべきNG行動

コツ14:猫が嫌がる人間の行動を知る

これをやると、一発で嫌われます。絶対に避けましょう。

絶対にやってはいけないこと:
  1. 追いかける:捕食者と認識されます
  2. 無理な抱っこ:拘束されるのを猫は嫌います
  3. 大きな音を立てる:びっくりさせてしまう
  4. 急な動き:脅威と感じます
  5. においの強いもの:香水、タバコなどは厳禁

コツ15:よくある勘違いを正す

猫の行動、実は誤解していることが多いんです。

間違った猫への理解:

×お腹を見せる=触ってほしい
○信頼の証だけど、触られたいわけではない

×しっぽを振る=喜んでいる
○実はイライラしている可能性が大

×鳴く=構ってほしい
○要求は様々。空腹、トイレ、遊びたいなど、観察が大切

シチュエーション別対処法

膝に乗ってもらうには

憧れの「膝乗り猫」。どうすれば実現できるのか。

膝乗り成功のコツ:
  1. 安定した座り方をする(動かない)
  2. 膝掛けを用意する(猫は温かい場所が好き)
  3. 猫が近づいたら、じっと動かない
  4. 乗ってきても興奮しない(声を出さない、動かない)

写真を撮らせてもらうには

SNS映えする写真、撮りたいですよね。

撮影のコツ:
  • おもちゃで注意を引く
  • 連写モードを活用する
  • シャッター音を消す
  • 自然な瞬間を狙う(無理にポーズさせない)

複数の猫と同時に遊ぶには

多頭対応のコツ:
  • それぞれの性格をまず把握する
  • 順番に相手をする
  • おもちゃを複数用意する
  • 取り合いにならないよう配慮

猫に好かれる人の共通点

スタッフが見てきた「モテる人」の特徴

何年も猫カフェで働いていると、「猫にモテる人」には共通点があることに気づきます。

行動面の特徴:
  • 猫のペースに合わせられる
  • 観察力が高い
  • 忍耐強い
  • 優しい手つき

性格面の特徴:
  • 落ち着いている
  • 声が穏やか
  • 動きがゆっくり
  • 押し付けがましくない

意外な共通点:
  • 猫アレルギーの人(適度な距離感を保つから)
  • 読書好きの人(じっとしていられる)
  • 一人暮らし経験者(孤独を理解している)

プロからのメッセージ

現役スタッフからのアドバイス

最後に、ベテランスタッフからのメッセージをご紹介します。

「猫と仲良くなる最大の秘訣は『猫ファースト』の精神です。人間の都合ではなく、猫の気持ちを最優先に考える。すると自然と猫から寄ってきてくれます」

「焦らないことが大切。今日ダメでも、次回は違う反応があるかもしれません。猫との関係は、ゆっくり時間をかけて築くものです」

「猫は人間の感情に敏感です。リラックスして、純粋に『猫といる時間を楽しむ』気持ちでいれば、必ず伝わります」

まとめ

猫カフェスタッフが実践している15のコツは、すべて「猫の気持ちを理解し、尊重する」ことに基づいています。

5つの基本原則:
  1. 猫のペースに合わせる
  2. 猫の言語を学ぶ
  3. 忍耐強く接する
  4. 観察力を磨く
  5. 猫ファーストの精神を持つ

猫式の自己紹介、ゆっくりまばたき、黄金の撫でスポット、獲物の動きを再現する遊び方、性格タイプ別のアプローチ...これらのテクニックを使えば、きっとあなたも猫に愛される人になれるはずです。

次回の猫カフェ訪問では、ぜひこれらのテクニックを試してみてください。新しい猫との出会いが、もっと素敵なものになることでしょう。焦らず、猫のペースで、楽しんでください。それが一番のコツなんですから。


この記事は、にゃんこDB事務局が作成しました。

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