猫カフェ開業の初期費用!500万円から始める現実的な資金計画
夢の実現には綿密な資金計画が必要
「猫カフェを開きたい」って夢、持ってる方いますよね。猫好きなら、一度は考えたことあるんじゃないですか?毎日猫に囲まれて働ける。お客さんと一緒に、猫の可愛さを共有できる。素敵な仕事ですよね。
でも、現実はどうなんだろう。「お金、どれくらいかかるんだろう?」「私にもできるかな?」そんな不安、ありますよね。
正直に言います。
猫カフェの開業、簡単じゃないです。生き物を扱うビジネスだから、相応の初期投資が必要。物件、内装、猫の準備、許可申請...想定以上にお金がかかります。
でも、諦めないでください。ちゃんと計画すれば、できるんです。500万円から始めることも可能。もちろん、余裕を持つなら1000万円、1500万円あるとベスト。でも、「お金がないから無理」って諦める必要はない。
にゃんこDB事務局が、実際の開業に必要な初期費用を、項目別に詳しく解説します。現実的な資金計画も提案します。この記事を読めば、「自分にもできるかも」って思えるはず。夢を、一緒に現実にしていきましょう!
この記事の金額は2025年執筆時点の目安です。地域、物件、規模によって大きく変わります。必ず、専門家(行政書士、税理士など)に相談してください。
物件関連費用:最初の大きな出費

まず、お店を借りないと始まりませんよね。この物件費用が、初期費用の中で一番大きい。覚悟してください。
賃貸物件の初期費用:驚くほど高い
「家賃20万円の物件を借りる」って簡単に聞こえますよね。でも、最初に払うお金、めちゃくちゃ多いんです。
賃貸契約で必要なお金(家賃20万円の場合):
- 敷金:2〜6ヶ月分 → 40〜120万円
- 礼金:1〜2ヶ月分 → 20〜40万円
- 仲介手数料:1ヶ月分 → 20万円
- 前家賃:1〜2ヶ月分 → 20〜40万円
- 保証金:2〜10ヶ月分 → 40〜200万円(地域による)
合計すると、
家賃20万円の物件で、最初に120〜400万円くらい必要なんです。びっくりしますよね。「そんなに?!」って。
しかも、猫カフェは「ペット可」じゃないとダメ。普通の賃貸より、条件が厳しい。保証金が高めに設定されることも多いです。
立地で大きく変わる家賃
どこに開業するか。これで、費用が全然違います。
地域別の家賃相場(2025年執筆時点の目安):
- 東京都心(渋谷、新宿など):月30〜100万円
- 東京郊外(吉祥寺、立川など):月15〜40万円
- 地方都市(札幌、福岡など):月10〜25万円
- 地方郊外:月5〜15万円
都心で開業すると、家賃だけで月100万円近くかかることも。でも、集客は見込めます。郊外なら家賃は安いけど、お客さんが来るか心配。一長一短ですね。
「できるだけ安く」って思うなら、郊外がおすすめ。でも、アクセスが悪いと、お客さんが来ません。バランスが大事。駅から徒歩10分以内、できれば5分以内が理想です。
内装工事費:猫カフェ特有の改装
物件を借りただけじゃ、猫カフェにはなりません。改装が必要。これがまた、お金がかかる。
猫のための改装:普通のカフェとは違う
猫カフェって、普通のカフェとは全然違うんです。猫が快適に暮らせる空間にしないといけない。
必要な工事と費用の目安:
- 床材変更:傷に強い素材に。フローリングからクッションフロアとか → 30〜50万円
- 壁面保護:猫が爪とぎしても大丈夫なように → 20〜30万円
- キャットウォーク設置:猫が高いところを歩けるように。壁に棚を付けるとか → 30〜80万円
- 脱走防止対策:二重扉、窓の柵など → 20〜40万円
- 換気システム強化:猫のトイレの匂い対策。必須 → 50〜100万円
合計:150〜300万円
「高い...」って思いますよね。でも、これ、削れないんです。猫の健康と安全のために必要。お客さんの快適さのためにも。
ただし、DIYできる部分もあります。キャットウォークを自分で作るとか、壁の保護を自分でやるとか。器用な人なら、50万円くらい節約できるかも。
設備投資:快適な環境作り
改装だけじゃなく、設備も必要です。
必須の設備と費用:
- エアコン増設:猫は暑さに弱い。複数台必要 → 30〜60万円
- 空気清浄機:猫アレルギー対策。業務用がベスト → 30〜50万円
- 監視カメラ:猫の様子を見守る、防犯 → 10〜20万円
- 照明改修:猫が落ち着く明るさに → 10〜20万円
- 給排水設備:トイレ掃除、猫の水飲み場 → 20〜40万円
全部合わせると、100〜190万円くらい。
快適な環境作り、これは妥協できません。猫が不快だと、ストレスで病気になる。お客さんも「匂いがきつい」「暑い」って感じたら、二度と来てくれない。投資する価値があるんです。
猫の準備費用:主役を迎える

猫カフェの主役、猫。この子たちを迎える費用も、けっこうかかります。
猫の入手:どこから迎えるか
猫、どこから迎えますか?選択肢は3つ。
調達方法と費用(1匹あたり):
- 保護猫:保護団体から譲渡 → 0〜3万円(医療費の一部負担)
- ブリーダー:純血種の子猫 → 5〜30万円
- ペットショップ:手軽だけど高い → 10〜40万円
- 初期医療費:ワクチン、健康診断、去勢避妊手術 → 2〜5万円
10匹迎えるとして:
- 保護猫なら:20〜80万円
- ブリーダーなら:70〜350万円
- ペットショップなら:120〜450万円
正直、
保護猫をおすすめします。費用差のほかに社会貢献にもなる。「保護猫カフェ」ってそれ自体が集客のポイントになります。猫好きなお客さんは、応援してくれますよ。
猫用品:長く使えるものを
猫を迎えるだけじゃダメ。猫用品も必要です。
必要な物品(10匹分の目安):
- キャットタワー:3〜5台 → 10〜30万円
- トイレ・砂:5〜10個のトイレ、砂のストック → 5〜10万円
- 食器類:餌入れ、水入れ → 2〜5万円
- ベッド・毛布:猫の数だけ → 5〜10万円
- おもちゃ:色々な種類 → 3〜5万円
- キャリー:病院に連れて行く用 → 5〜10万円
合計:30〜70万円
品質重視で選んでください。安物を買うと、すぐ壊れて、結局買い直すことになります。長期使用を前提に、良いものを。
営業許可関連:法律を守る
猫カフェを開くには、色んな許可が必要です。これ、けっこう面倒。でも、必須なんです。
必要な許可と申請費用
各種申請(2025年執筆時点):
- 動物取扱業登録:保健所に申請 → 15,000円くらい
- 飲食店営業許可:食事やドリンクを出すなら必須 → 16,000円くらい
- 防火管理者講習:防火管理者の資格取得 → 8,000円くらい
- 食品衛生責任者:講習を受ける → 10,000円くらい
- 建築確認申請:大規模な改装をする場合 → 10〜30万円
全部自分でやれば、5〜35万円くらい。
でも、正直、自分でやるのは大変です。書類が複雑だし、役所を何度も往復することになる。行政書士に頼むと、20〜50万円追加でかかるけど、楽です。時間も節約できます。
保険加入:万が一のために
保険、絶対に入ってください。
必須の保険と年間費用:
- 施設賠償責任保険:お客さんが猫に噛まれたとか、怪我したとか → 5〜10万円/年
- ペット保険(10匹):猫の医療費 → 20〜40万円/年
- 火災保険:建物・設備の保険 → 5〜15万円/年
- 労災保険:従業員を雇うなら必須 → 従業員数による
初年度は、一括払いを求められることが多いです。最初に30〜65万円くらい用意しておいてください。
「保険、高いな...」って思うかもしれないけど、入らないと危険です。猫がお客さんを引っ掻いて怪我させた、とか。高額な賠償請求されることもあります。保険は、お守りです。
広告宣伝費:お客さんを呼ぶために

良いお店を作っても、お客さんが来なければ意味がない。宣伝、大事です。
オープニングのプロモーション
初期プロモーションの費用:
- ホームページ制作:プロに頼むと → 20〜50万円(自分で作れば0円)
- SNS広告:Instagram、Twitter、Facebookなど → 10〜30万円
- チラシ・ポスター:近所に配る、貼る → 5〜15万円
- オープニングイベント:割引キャンペーンとか → 10〜20万円
- 看板制作:店の前に看板 → 10〜30万円
合計:55〜145万円
「広告に100万円も?!」って思いますよね。でも、認知度がないと、お客さん来ないんです。特にオープン当初。
節約するなら、自分でホームページ作る、SNSを地道に運用する、手作りチラシを配る...工夫次第で、20〜30万円に抑えることも可能。でも、時間と労力がかかります。
運転資金:これが一番大事
「開業資金さえあれば大丈夫」って思ってませんか?違います。
一番大事なのは、運転資金なんです。
軌道に乗るまでの生命線
オープンしたら、すぐにお客さんがたくさん来て、黒字になる...なんて、甘い話はありません。最初の3〜6ヶ月は、赤字覚悟。
月間の運営費(目安):
- 家賃:20万円
- 人件費:自分+アルバイト2人 → 50万円
- 光熱費:エアコン、照明など → 5万円
- 餌代・消耗品:猫のご飯、トイレ砂、おもちゃなど → 10万円
- その他:広告、修繕、雑費 → 15万円
月100万円くらいかかるんです。
これが3〜6ヶ月分必要。つまり、
300〜600万円の運転資金を確保してください。
「そんなに?」って思いますよね。でも、これがないと、開業してもすぐに潰れます。お客さんが来ない、売上が足りない...でも、家賃は払わないといけない。人件費も払わないといけない。お金が底をついて、閉店。悲しいですよね。
運転資金は、
絶対にケチらないで。生命線です。
予算別開業プラン:あなたに合ったスタート

「じゃあ、実際いくらあれば開業できるの?」って疑問、ありますよね。3つのプランを紹介します。
500万円プラン:最小限スタート
「お金はないけど、どうしても開業したい」って方向け。
内訳:
- 物件初期費:100万円(郊外、家賃10万円程度)
- 内装工事:100万円(DIY多用)
- 猫と用品:50万円(保護猫活用)
- 許可・保険:50万円
- 広告宣伝:0万円(自力でSNS運用)
- 運転資金:200万円(ギリギリ3ヶ月分)
合計:500万円
正直、
かなりギリギリです。郊外立地、保護猫活用、DIY、広告費ゼロ...全部節約前提。しかも、運転資金3ヶ月分しかない。リスクが高いです。
でも、「どうしても今すぐ開業したい」「お金が貯まるのを待てない」って方には、可能性があります。覚悟が必要ですが。
1000万円プラン:標準的なスタート
現実的で、おすすめのプラン。
内訳:
- 物件初期費:200万円(都市部郊外、家賃15〜20万円)
- 内装工事:200万円(業者に依頼)
- 猫と用品:100万円(保護猫+一部純血種)
- 許可・保険:100万円
- 広告宣伝:100万円(ホームページ、SNS広告)
- 運転資金:300万円(3ヶ月分)
合計:1000万円
これくらいあれば、都市部での安定開業が可能です。DIYに頼りすぎず、プロに任せる部分も作れる。広告もちゃんと打てる。運転資金も最低限確保できる。
「1000万円なんて無理...」って思うかもしれないけど、融資を組めば、自己資金300〜500万円でスタートできます。
1500万円プラン:余裕のあるスタート
理想的なプラン。余裕を持って開業したい方向け。
内訳:
- 物件初期費:300万円(都市部、家賃20〜30万円)
- 内装工事:300万円(こだわりの内装)
- 猫と用品:200万円(純血種も迎える)
- 許可・保険:100万円
- 広告宣伝:150万円(大々的にPR)
- 運転資金:450万円(4〜5ヶ月分)
合計:1500万円
これだけあれば、ほぼ理想的な開業ができます。立地も良い場所を選べる。内装もこだわれる。広告も十分打てる。運転資金も余裕がある。
「そんなにお金ない...」って方が多いと思います。でも、これが理想。目指す目標として、頭に入れておいてください。
資金調達:どうやって集める?

「500万円も1000万円も、自己資金では無理...」って方、多いですよね。大丈夫。調達方法があります。
選択肢と特徴
1. 自己資金
無利息で、一番理想的。でも、限界がありますよね。全額自己資金で賄える人は、少ない。
2. 日本政策金融公庫
創業融資に強い。金利が低い(1〜2%台)。でも、審査が厳しい。しっかりした事業計画書が必要。
3. 銀行融資
まとまった金額を借りられる。でも、事業計画書、担保、保証人が必要。個人で借りるのは難しいことも。
4. クラウドファンディング
「保護猫カフェを作りたい」ってプロジェクトを立てる。賛同してくれる人から資金を集める。PR効果もあるし、開業前からファンができる。ただし、目標金額に達しないと、資金が受け取れない場合も。
5. 投資家・スポンサー
ビジネスとして魅力的なら、投資してくれる人がいるかも。ただし、経営に口を出されることも。
おすすめの組み合わせ:
自己資金300万円 + 日本政策金融公庫から500万円 + クラウドファンディングで200万円 = 1000万円
複数組み合わせるのが、現実的です。
コスト削減のコツ:工夫次第で安くできる
「できるだけ安く開業したい」って思いますよね。工夫次第で、削減できます。
節約ポイント
- 居抜き物件を活用:前のテナントの設備が残ってる物件。内装費が大幅に安くなる
- 保護猫と連携:保護団体と協力。猫を無償or低額で譲渡してもらう。社会貢献にもなる
- DIYで内装:器用な人なら、キャットウォークや壁の保護を自作。50〜100万円節約
- 中古設備の活用:キャットタワー、空気清浄機など、中古で買う。新品の半額くらい
- 段階的なオープン:最初は猫5匹でスタート。軌道に乗ったら増やす
ただし、
品質を落としてはダメです。安全性、快適性を犠牲にすると、猫もお客さんも不幸になります。削っていいところと、ダメなところを見極めてください。
失敗しないための注意点
よくある失敗、教えます。
見落としがちな追加費用
- 予想外の改装費:工事を始めたら、追加工事が必要になった
- 猫の医療費:病気になった、怪我した。ペット保険でカバーできない部分
- 集客の遅れ:予想よりお客さんが来ない。運転資金が足りなくなる
- 人材確保コスト:スタッフが辞めた、新しく雇う。求人広告費、研修費
- 法令対応費用:保健所の指摘で、追加改修が必要になった
こういう「想定外」、絶対に起こります。だから、
予算の20%は予備費として確保してください。
1000万円の予算なら、200万円は予備費。実質的には、800万円で計画を立てる。これが、失敗しないコツです。
まとめ
猫カフェ開業の初期費用、イメージできましたか?
資金の目安:
- 最低500万円:ギリギリ。リスク高い。郊外、保護猫、DIY前提
- 標準1000万円:現実的。おすすめ。都市部郊外で安定開業
- 理想1500万円:余裕あり。こだわりの店作りが可能
内訳の基本配分:
- 物件費:20〜30%
- 内装工事:20〜30%
- 猫関連:10〜15%
- 許可・保険:5〜10%
- 広告宣伝:5〜15%
- 運転資金:30〜40%
成功の鍵:
- 保護猫活用、DIY、郊外立地で初期費用を抑える
- 運転資金は最低3ヶ月分、できれば6ヶ月分確保
- 資金調達は複数手段を組み合わせる
- 予算の20%は予備費として見込む
- 品質を落とさない範囲で節約
猫カフェ開業、簡単じゃないです。でも、不可能じゃない。ちゃんと計画すれば、できます。
「お金がないから無理」って諦めないで。工夫次第。情熱次第。あなたの夢、応援してます。
まずは、事業計画書を作ってみてください。どれくらいお金が必要か、どうやって調達するか、どうやって返済するか。紙に書き出してみる。それが、第一歩です。
困ったら、専門家に相談してください。行政書士、税理士、商工会議所...色んな相談先があります。一人で抱え込まないで。
猫カフェを開業したいって夢、素敵です。その夢、応援してます。頑張ってください!
この記事は、にゃんこDB事務局が作成しました。金額は2025年執筆時点の目安です。地域、規模、状況により大きく異なります。必ず専門家にご相談ください。