「猫界のアスリート」と称される最も活発な猫種の一つ。高い場所を好み、家中を飛び回る運動能力に優れた猫。非常に好奇心が強く、飼い主の行動を観察し真似しようとする知的な一面がある。人懐っこく甘えん坊だが、膝の上でじっとしているよりも飼い主のそばで遊ぶことを好む「アクティブな甘えん坊」タイプ。鳴き声は柔らかくベル(鈴)のような美しい声で、過度にうるさくはない。子供や他のペットとも遊び相手として良好な関係を築ける。一人の時間が長いとストレスを感じやすいため、多頭飼いが推奨される。環境適応力は高いが、退屈させると問題行動(棚の物を落とす等)を起こすことも。飼い主との対話的な遊び時間を何より大切にする猫種。
アビシニアン Abyssinian
"優雅で知的、エジプトの冒険家"
にゃんこDB事務局おすすめポイント
古代エジプトの壁画を思わせる野性美と、陽気で甘えん坊な性格を兼ね備えた「猫らしい猫」。短毛でお手入れも楽、活発で遊び好きなため一緒に過ごす時間が楽しい猫種。知能が高くコミュニケーション能力も抜群で、アクティブなライフスタイルの飼い主に最適。
基本データ
| 猫種名 | アビシニアン |
|---|---|
| 英語名 | Abyssinian |
| 原産国 |
エチオピア
|
| 体重 | 3.6 - 5.4 kg |
| 体型 | フォーリン |
| 毛の長さ | 短毛 |
| 毛色 | ルディ、レッド、ブルー、フォーン |
| 毛柄 | ティックドタビー |
| 目の色 | ゴールド、グリーン、カッパー |
| 寿命 | 9–15 年 |
| 認定団体 |
TICA
CFA
FIFe
GCCF
|
性格
特性チャート
特徴
最大の特徴はティックドタビーと呼ばれる被毛パターンで、1本1本の毛に3〜6本の色帯(バンド)がある(CFA記述では4-6本、他ソースでは3-4本)。これにより動くたびに被毛全体が輝くように見える「アグーチ」の美しさがある。体型はフォーリンタイプで、筋肉質かつしなやかな中型体格。頭部は丸みを帯びたくさび形で、大きなアーモンド形の目はアイライナーを引いたような濃い縁取りに囲まれている。耳は大きく前傾し、警戒心の強い野生的な印象を与える。四肢は長く細身で、つま先立ちで歩くような優雅な歩行が特徴。尾は先端に向かって細くなるテーパー型。公認カラーはルディ、レッド(ソレル)、ブルー、フォーンの4色が基本。
歴史
名前はエチオピア(旧アビシニア)に由来するが、実際の起源については諸説ある。遺伝子研究(2008年、Lipinski et al., Genomics誌)ではインド洋沿岸地域が起源とする説が有力。西洋への最初の記録は、1868年のイギリス・エチオピア戦争後にネイピア中将(Sir Robert Napier)がアビシニアから持ち帰った「ズーラ」という猫とされる(ただし現代の品種との直接的な血統関係は不確実)。1871年のクリスタルパレスのキャットショーに出陳された記録があり、1882年にイギリスで品種として公認された。1900年代初頭にアメリカに渡り、1906年にCFAに登録。第二次世界大戦でイギリスの個体数が激減したが、アメリカからの再導入で復活した。現存する最古の猫種の一つとされ、古代エジプトの壁画に描かれた猫に最も似た外見を持つ。
健康面の注意事項
遺伝性疾患のリスクが比較的高い猫種のため、ブリーダーからの購入時にPKDefおよびPRA(rdAc型)の遺伝子検査結果を必ず確認すること。腎アミロイドーシスは現時点で遺伝子検査が確立されておらず、定期的な血液検査・尿検査で腎機能をモニタリングすることが重要。歯周病予防のため、幼猫期から歯磨き習慣をつけることを推奨。年1回以上の健康診断を受け、7歳以降は半年に1回のシニア検診が望ましい。
飼育のコツ
猫種の中でもトップクラスの運動量があるため、大型のキャットタワーと十分な遊びスペースが必須。高い場所を好むため、壁面にキャットウォークを設置するのも効果的。知的好奇心が旺盛なためパズルフィーダーや知育おもちゃで精神的な刺激を与えることが重要。短毛でグルーミングの手間は最小限(週1回のブラッシングで十分)。食事は高タンパク・適正カロリーを心がけ、活動量に見合った栄養を確保する。社交的な性格のため長時間の留守番はストレスになりやすく、多頭飼いの検討を推奨。
飼育情報
| 飼いやすさ | 普通 |
|---|---|
| 価格帯 | 7–89 万円 |
| 適した環境 |
広めの室内
ファミリー向き
多頭飼い向き
|
| かかりやすい病気 |
|
人気度・希少性
| 人気ランキング | 世界15位(2024) |
|---|---|
| レアリティ | |
| 知名度 |
豆知識
古代エジプトの壁画に描かれた猫に最も似た外見を持ち「ナイルの猫」とも呼ばれる。
ディズニー映画『猫が行方不明』(1965年)の主人公猫がアビシニアン。
Q&A
「猫界のアスリート」と称される最も活発な猫種の一つ。高い場所を好み、家中を飛び回る運動能力に優れた猫。非常に好奇心が強く、飼い主の行動を観察し真似しようとする知的な一面がある。人懐っこく甘えん坊だが、膝の上でじっとしているよりも飼い主のそばで遊ぶことを好む「アクティブな甘えん坊」タイプ。
アビシニアンの平均寿命は9〜15年です。遺伝性疾患のリスクが比較的高い猫種のため、ブリーダーからの購入時にPKDefおよびPRA(rdAc型)の遺伝子検査結果を必ず確認すること。
成猫の体重は3.6〜5.4kgが目安です。体型はフォーリンタイプです。
飼育難易度は「普通」です。猫種の中でもトップクラスの運動量があるため、大型のキャットタワーと十分な遊びスペースが必須。高い場所を好むため、壁面にキャットウォークを設置するのも効果的。知的好奇心が旺盛なためパズルフィーダーや知育おもちゃで精神的な刺激を与えることが重要。
注意すべき病気にはピルビン酸キナーゼ欠損症(PKDef)、進行性網膜萎縮症(PRA rdAc型・Rdy型)、腎アミロイドーシス、歯肉炎・歯周病、膝蓋骨脱臼があります。遺伝性疾患のリスクが比較的高い猫種のため、ブリーダーからの購入時にPKDefおよびPRA(rdAc型)の遺伝子検査結果を必ず確認すること。
この猫種の特集
関連する猫種
猫種についてもっと知る
この猫種をシェア